1955~60(昭和30~35)年頃
絹糸/絹紡糸 身丈155.0㎝ 裄64.4㎝
一色で太い枝や斜めの細い枝の様子を表現しています。シンプルながら併用絣の技術の高さが見て取れます。
1955~60(昭和30~35)年頃
絹紡糸/絹糸 身丈155.0㎝ 裄64.0㎝
これでもかというぐらい多くの色と細かい柄を多用した抽象柄の銘仙。鮮やかな色彩と柄で目を引きます。
1955~60(昭和30~35)年頃
経糸・絹紡糸/緯糸・絹糸 身丈145.0㎝ 裄60.5㎝
一見伝統的な升柄にみえますが、後ろの薄いベージュの部分に、猫やひよこが隠れている実はポップな銘仙です。
1955~60(昭和30~35)年頃
絹糸/絹紡糸 身丈157.2㎝ 裄61.3㎝
同じ四角重ね模様でもこっちのほうが色数も多く華やか。同じモチーフでもさまざまなデザインがあります。
1955~60(昭和30~35)年頃
絹糸/絹紡糸 身丈156.7㎝ 裄63.8㎝
画面全体を覆い尽くすバラの花と草花。同じ花びらでも光が当たる部分の色を変えています。戦後の洋装化に合わせた柄です。
1935~40(昭和10~15)年頃
絹紡糸/絹糸 セーミ加工 身丈148.8㎝ 裄64.0㎝
セーミ加工というのは平織の銘仙をローラーを通すなどして縮緬のようにシボをつけたもの。
1955~60(昭和30~35)年頃
絹糸/絹紡糸 身丈154.2㎝ 裄64.4㎝
ランプを線で描いています。筆で描きなぐったようなピンク、緑、茶色が斬新で現代アート的です。
1955~60(昭和30~35)年頃
絹糸/絹紡糸 身丈148.8㎝ 裄62.0㎝
ガーベラやヒマワリのような花をオレンジ色で表現しています。花柄は銘仙の図案でとても多くあります。
1950~55(昭和25~30)年頃
絹紡糸/絹紡糸 身丈145.8㎝ 裄63.5㎝
黒地にエジプトの象形文字のような模様。色も赤、緑、黄色、白と鮮やかです。こうした鮮やかな色を表現できるのが併用絣の特徴です。
今回掲載した9枚の銘仙は、上毛新聞社が2017年5月に発行した電子書籍「21世紀銘仙誕生」の巻末に収録された図録、「伊勢崎銘仙併用絣の名品たち」で取り上げられた、伊勢崎めいせん屋のコレクションの一部です。
それぞれの着物の名前、制作年代、糸の種類、サイズは元群馬県繊維工業試験場主任研究員、新井正直さんによるものです。
コレクションは今後随時更新していきます。